project 2020

2020年度修了プロジェクト

  • プロジェクト名:夢の地域づくり
    チーム名:TRYANGLE
    概要:2008年にユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市として認定される等、デザインを早くから取り入れてきた地方自治体の神戸市役所と、人間拡張をデザインで世に問おうとしている国立研究機関の産業技術総合研究所の両輪が、産総研デザインスクールという伴走者を得ることで協力し、技術を創造的な選択肢の一つとして考えていく持続性のある対話の場を日本全国に確立したい。
     新型コロナウイルス感染症の影響により半場強制的に導入されたテレワーク等、今まさに変化が起きている。変わりゆく社会を見守り状況を受け止めるだけでなく、変革時だからこそ見出すことができるモノ・コトがある。私達は今回「夢の地域づくりワークショップ」で活用するツールとしてドローンを選んだ。研究者や技術者がドローンを使い検証するだけではなく、地域の人が手で触れて操縦体験する事でそれが見つかる可能性があるからだ。
     また、私達はサブテーマとして「誰一人取り残さない共同体としての地域づくり」を掲げた。地域で現状に満足して日常の変化を望まない人へのメッセージも込めている。変化を望まない人達にも、産業技術総合研究所の技術・科学を体験した上で、モノ・コトを選択してほしい。その体験をチーム員が研究するドローンで、神戸市で始める。そこでは地域の方との共創が必要だ。皆さんも近くのコミュニティで、ドローンの操縦体験等を通じ、地域のモノ・コトを一緒に考えてみませんか。
チーム名:TRYANGLE, プロジェクト名:夢の地域づくり
  • プロジェクト名:現代の縁側システム
    チーム名:濃淡

    概要:八潮パークタウン(PT)は、都心にありながら、水と光と緑に囲まれた美しい場所です。多くの人が、散歩やジョギングをしています。そんな八潮PTですが、造成からおよそ40年以上の時を経て、住民の世代交代が進んでいます。
     私たちの調査によると、初代住民が構築した自治会やサークルは、構成員の高齢化とともに活力を失いつつあり、その維持に不安を抱えています。一方で、次世代住民は、人間関係が薄くなったことに問題意識や寂しさを感じ、新たな自治会システムを模索しています。
     この問題の本質は、人間関係の濃淡に関する、世代間の意識差にあります。次世代住民は、初代住民が好んだ、濃密な人間関係や同調圧力を負担に思う傾向が強いのです。次世代住民には、人間関係の濃淡を「ちょうど良く」調節できる、新しい仕組みが必要です。
     そこで私たちは、「現代の縁側システム」と呼ぶ仕組みを、八潮PTの住民に提案しました。この仕組みでは、共同体活動は、オンラインと実際の場所の両方で行われます。参加者が、他者との心の繋がり(縁)を、ちょうど良い濃度で保てるように工夫されています。無理に他者に同調する必要もなく、参加できなくても、途中から参加しても、途中で抜けても、誰にも気兼ねする必要はありません。この仕組みを使えば、社会に参加することが楽しく、参加することで利益が得られ、縁を感じることができます。
     このような仕組みを通して、年齢・性別・個性・国籍に関わらず、誰もが縁を感じられる社会に少しでも近づきたいと、私たちは考えています。
チーム名:濃淡, プロジェクト名:現代の縁側システム
  • プロジェクト名:居心地のいい場所を見つけよう
    チーム名:OKライン

    概要:私たちは孤立し地域につながれず不安や寂しさを抱えている方々に出会い、その不安や寂しさを少しでも解消ができればと感じました。
     私たちは人々が地域につながる活動がどんどん増えて、世代を超えた交流が自然にできるようにしたい、そのために、みなさんと誰ひとり取り残さない地域づくり~居心地よい地域の居場所を一緒に考え、実現をめざしたいと思います。
チーム名:OKライン, プロジェクト名:居心地のいい場所を見つけよう
  • プロジェクト名:ジブンアンテナ
    チーム名:巻き込み屋

    概要:ここ数十年間で技術や社会の変化速度は増大し、今やVUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity, Ambiguity)の時代と言われます。その間、価値観は多様化し、終身雇用制の崩壊、健康寿命の延伸等により、人々は多様な選択肢の中で人生を選べるようになりました。最近は、常に変化する状況・ライフステージに応じ、個々の価値観に基づく幸せな働き方・生き方を選ぶ重要性がうたわれています。しかし、実際にそれを実行している人は、多くはありません。
     ここであなたに「あなたが将来やりたいことは何ですか?そのために今何をしていますか?」と尋ねたら、すぐに答えていただけるでしょうか? …日々の生活に追われて、自分や将来を考えるところまで踏み出せない人も多いでしょう。しかし、生き方の選択には、まず、自分が何をしたくて、何ができるのかを考えることが第一歩と言われます。
     私たちは、人生を選択したくてもなかなか考える機会がないといわれるような方々に向けて、「ジブンアンテナ」を考えました。「ジブンアンテナ」は、自分の中の「変わらない軸」を見つけ、変わり続ける社会の中で自分にあった人生を柔軟に選択し、主体的に歩むことをサポートする仕組み・サービスです。私たちは、一人でも多くの人に最良の人生の選択を主体的に行ってもらいたいと考えています。豊かな人生の集まりは、豊かな社会の形成につながるはずです。
     私たち望みは、VUCAを生きる一人ひとりが、主体的に人生を選びとれる社会を作ることです。
チーム名:巻き込み屋, プロジェクト名:ジブンアンテナ
  • プロジェクト名:ExSTREAM
    チーム名:エクストリーム

    概要:我々は、地球温暖化、自然災害、食糧問題、資源問題、感染症対策などの社会課題があるVUCA時代に立ち向かえる人材が必要となる中で、分野を超えて学習するSTEAM教育が世界的に注目されているが、日本では我が国にまだ根付いていないことに気がつきました。教育現場においてSTEAM教育が積極的に取り入れられれば、従来の教育カリキュラムが大きく変わります。さらに普及して一般化してするためには、社会の許容性(課外活動や企業連携)も重要であり、そのためにはSTEAM教育のリスクとベネフィットを明らかにすることも重要です。
     そこで、我々は、STEAM教育の活性化と一般化のために、STEAM教育に感動を与えるアクションを意味する“Ex”(Exciting/Exerciseから)や共創や統合を意味する“R”(Relationship/Robot)を盛り込み、STEAM教育によって多様な学びを許容できる社会改革を志向するプロジェクトとして「ExSTREAM」を提案します。
     地域の科学教室やイベントを通じて、ワクワク感をもって創造できる雰囲気を提供し、未来を担うが勇者としての学生に向けて、地域社会や研究現場との対話を通じて距離を近づけるとともに、エコ社会実現に向けてチャレンジする環境(場)を提供したいと考えています。
     我々が開催したワークショップでは、学生の受講者から「いいロボットを作るには、いい組織が必要」という意見も出ていました。STEAM教育の普及もチームワークで達成できると信じています。みなさんとSTEAM教育の活性化を志向て“ExSTREAM”理念を実現したいと思います。
チーム名:エクストリーム, プロジェクト名:ExSTREAM